【第60回】【アトピー体質は“食べる栄養”で変えられる】〜肌の内側から整える、1日の栄養ケア完全ガイド〜

「アトピーはスキンケアや薬でしか対処できないと思っていませんか?」
「何を食べたら肌の状態が良くなるのか、わからなくて不安…」

そんな方に知ってほしいのが、“内側から肌を整える”という考え方。
アトピー性皮膚炎のケアには、栄養バランスを整えることが非常に大切です。

この記事では、アトピー体質の人が摂るべき栄養素とその働きを、1日の目安量とともにやさしく解説します。
今日から実践できる「食べるスキンケア」のヒントにしてください。

【1】タンパク質とアミノ酸:肌の“素材”をしっかり補給
• プロテイン(20〜30g/日)
 ・副腎ホルモンの材料となり、ストレスやアレルギーによる炎症を抑える
 ・掻き傷から栄養が漏れやすいため、補うことが大切
 ・肌やアルブミン(栄養輸送タンパク)の材料としても重要
• 注意点:
 ・小さな子どもや重症の方は、低分子プロテイン(アミノ酸やペプチド)から徐々に始める
 ・乳・大豆アレルギーがある場合は、対応したプロテインを選ぶ必要あり
• アミノ酸(2〜4g/日)
 ・アレルギーが強い方には、プロテインの代替として吸収しやすいアミノ酸がおすすめ



【2】ビタミンB群・C・E:肌の代謝と免疫をサポート
• ビタミンB群(100〜150mg/日)
 ・エネルギー代謝や神経の働きを支える
 ・皮膚の新陳代謝を促進
 ・ビタミンB6とビオチンは、亜鉛・マグネシウムと連携して、炎症を抑える脂肪酸を作るのに重要
• ビタミンC(こまめに摂取)
 ・副腎ホルモンの生成を助け、ストレスやアレルギーに強い体をつくる
 ・ヒスタミンの分解、活性酸素の除去、疲労・脂質異常の改善にも有効
• ビタミンE(270mg/日)
 ・抗酸化作用が強く、有害物質の無毒化やホルモンの調整に働く
 ・ビタミンAやCと一緒に摂ることで、さらに効果がアップ



【3】ミネラル:肌や免疫の土台を支える必須栄養素
• 亜鉛(60〜100mg/日)
 ・タンパク質合成やホルモン分泌、傷の修復に不可欠
 ・肝臓に蓄えられたビタミンAを活性化し、肌の再生を促す
 ・ストレスによる脳の疲労を落ち着かせる効果も
• カルシウム・マグネシウム(500〜1,000mg/日)
 ・ヒスタミンの放出を抑え、かゆみや神経の興奮を鎮める
 ・マグネシウムは、生理活性物質やホルモン生成にも関与



【4】脂肪酸とコンドロイチン:炎症と乾燥の対策に
• EPA(1,200mg/日)
 ・体内でプロスタグランジンE3に変化し、炎症を和らげる
• γ-リノレン酸(600mg/日)
 ・皮脂の分泌を調整し、抗炎症作用がある
• コンドロイチン硫酸
 ・皮膚の潤いと柔軟性を保ち、乾燥や炎症を防ぐ



【5】ビタミンA(3,000〜9,000μgRE/日):肌を再生するカギ
• 粘膜や皮膚の再生、保護、抗酸化に関わる
• コンドロイチンの生成を助け、外的刺激に強い肌づくりを支える
• ※高用量の摂取は医師の指導のもとで行うこと(脂溶性ビタミンのため過剰注意)



■ まとめ

アトピー性皮膚炎の治療は、肌に塗るだけではなく「内側からのケア」がとても重要です。
しっかりと栄養を摂ることで、肌は再生し、炎症にも強くなります。

まずは、プロテイン・ビタミンB群・亜鉛・EPAなどを意識して取り入れるところから始めてみましょう。
毎日の積み重ねが、肌と心の健やかさをつくっていきます。

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